レーザ変位センサの導入事例にはどのようなものがありますか?
レーザ変位センサの導入事例にはどのようなものがありますか?
変位センサの導入事例には、自動車部品のボルト浮きやネジ高さといった自動車部品の浮きや高さの検査に、カメラ内蔵の変位センサーが導入された事例があります。
カメラ内蔵変位センサーを利用することで、多数の箇所を同時に測定することが可能になります。
従来、複数台のヘッドが必要だった検出が1台で実現するようになったため、設置スペースが最低限で済むようになったという導入事例もあります。
万が一、ライン搬送中にワーク位置がズレたとしても、検出可能範囲内の場合、向きの自動補正を画像上で行うことが出来るため、厳格な位置決めをする必要もなくなります。
また、フィルムなどの薄い成形品のシワやたるみの原因になる、搬送時のワーク蛇行を無くすための対策としても導入されています。
導入することで搬送中のワークのエッジ位置を連続的・高精度に判別することが出来るようになるだけでなく、透明・薄膜の製品やメッシュ状のフィルムやシートもエッジを安定的に判別し、モニターすることも可能になります。
この他にワークの形状や反りがあるかの確認、押出し成形品の厚みや幅の測定をする際にも導入されています。
飛行機に取り付けられている変位センサの用途
飛行機は他の分野よりも一層、取り付けられる部品やテスト機構に対して最高基準の安全性が求められます。
計器からエンジン機構、機体などの部位はもちろんさまざまな箇所に投入される変位センサに関しても同様です。
まずドアロックの検知機構に、変位センサが用いられています。
飛行機の発進時にドアにはセントラルロックが施錠されますが、その施錠ステータスの検出に組み込まれているという訳です。
ドアのロック部分において作動し、エンドポジションを感知しています。
外翼のシャウト上にある、翼端ブレーキ部分の位置検知にも変位センサが導入されています。
ここのブレーキ機構が担うのは前翼と下げ翼の拡張具合が不均一になるのを防止する役割と、外圧によって高揚力装置の誤作動を防ぐ役割の2つが主体です。
変位センサによってブレーキシューの位置を、確実に捉えることでその役割を大きくサポートしています。
また発進する際に一定の基準を下回っている必要があるブレーキ温度を、測定する役割でも用いられるのがセンサです。